東日本大震災12年目の被災地支援報告

2023年5月30日

東日本大震災12年目の陸前高田市を訪問しました。


私たちが震災の年からお伺いしている陸前高田市で2014年から開催が始まったイベント「高田に輝(ひかり)の花を咲かせよう」を主催する、震災で亡くなった菊池勇輝さん(当時25)の同級生らが、イベントの名称を「つむぐイルミネーション」と変え、今年も光のセレモニーを開催しました。



今年は地元の小中学生らが絵を描いたキャンドルホルダー約1200個も会場に並べられ、たくさんの人たちが訪れて、亡くなった家族や友人たちを忍んでいました。 私たちも一年ぶりに再会した主催者の方たちや被災地支援で知り合った地元の方たちと再会を喜び合いました。



主催者の一人は、「自分の息子だけじゃなくて、たくさんの知り合いが亡くなっているので、自分たちが元気にやっている姿を見せたくてずっとやってきた。それが亡くなった人たちに伝われば良いなと思っている。」と語っていました。



ここでは人のいのちがこんなにも大切にされて、亡くなった人たちの記憶を決して忘れまいとして生きている方たちがいます。
一方、世界では人のいのちをなんとも思わないような戦争が続き、日本でも毎日のように憎しみによる殺人がマスコミやネットで報じられます。 今年も「つむぐ」に参加して、日ごろの殺伐とした思いから離れ、心が洗われるように感じました。



(2023年3月11日)



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