令和4年度第1回岩手県がん対策推進協議会は同年11月14日岩手県公会堂で開催され、第4期がん対策推進基本計画及び第4次岩手県がん対策推進計画の策定に向けた関係団体の取り組み状況について県担当課から報告がありました。同協議会公募委員である盛岡かたくりの会、中里るみ委員、当会から以下の通り質問や意見が出されました。
県、対がん協会からの回答は→の通りです。
1.盛岡かたくりの会・及川正彦委員:
1.岩手県の実施するピアサポーター養成事業の拡充、強化
2.がん患者団体が行うピアサポーター養成への助成
3.がんピアサポーターの啓発
―以上の項目について県の協力、支援を要望します。
→岩手県医療政策室回答:
2.中里るみ委員:乳がんにり患しましたが健診では発見されませんでした。有料でもよいのでもっと精度の高い健診を行っていただきたいです。また、医療者によって健診の対応にずいぶん差があります。
→対がん協会回答:乳がん検診では1方向からではなく2方向から診断すれば精度は上がるが予算確保が難しい。職員(医療者)の教育による改善を目指したい。
3.岩手ホスピスの会
※「緩和ケア」分野の見直しとして、拠点病院以外の医療機関における緩和ケアの充実のため、実態や課題等について把握を行うこととしてはどうか―という意見が国のがん対策推進協議会で出されました。岩手の県土は広く、沿岸部、内陸山間部などではがん診療連携拠点病院もなく、多くの場合患者は拠点病院以外の一般病院等も利用することになります。岩手でも拠点病院以外の医療機関における緩和ケア充実のため、今後その実態や課題把握が必要ではないでしょうか
※同協議会ではアピアランスケア(治療によって変化した外見のケア)の充実のため、拠点病院等を中心としたアピアランスケアに係る相談支援・情報提供体制の構
築に向けた検討を進めることとしてはどうか―という意見も出されました。アピアランスケア研修会参加修了者が岩手では15名、と全国平均と比較して少ないです。
ぜひ岩手でも人材育成を進めていただき、有資格者を増やして他の拠点病院でも対応していただきたいと思います。
→岩手県医療政策室回答:国の動向を見極めながら検討していきたい。
第30回岩手県がん対策推進協議会レポート
2023年1月22日