緩和ケア医師研修
2016年12月にがん対策基本法が改正され、国及び地方公共団体は、「がん患者の状況に応じて緩和ケアが診断の時から適切に提供されるようにすること」、「医療従事者に対するがん患者の療養生活の質の維持向上に関する研修の機会を確保すること」が規定された。
以来、全国のがん診療連携拠点病院等で統一的なプログラムによる医療者への緩和ケア研修会が実施されている。
私たち岩手ホスピスの会は、2016年からこの研修会で患者の声の代弁者として、医療者の方々に患者の思いを届けている。
今年も9月上旬から県内約10か所の会場で開催された緩和ケア医師研修会。
例年であれば当会の講演者が医師たちと対面しながら、がん患者の痛みを理解していただきたいとお話ししてきたが、昨年はコロナ禍のため中止となり、今年(2021年)はリモートで開催できるよう、岩手医科大学医学部緩和医療学科特任教授・木村祐輔先生が緩和ケア医師研修用の動画を作成した。
動画は8月28日に岩手医科大学附属病院で作成され、木村祐輔先生が用意したビデオカメラの前で、当会から2名参加して、がん患者の痛みに寄り添い緩和ケアを行って欲しい、と願いを込めて話した。