
抗がん剤の副作用に悩む患者に手作りのタオル帽子を贈る活動を続けている盛岡市の岩手ホスピスの会(川守田裕司代表)は、大手タオルメーカーの内野(東京、内野信行社長)と共同開発した帽子を全国販売している。「がん患者の支えになりたい」という思いから生まれた帽子は、患者や家族へ元気を届けている。
帽子は素材が違う3種類で各3色を用意。タオルやガーゼを使い、同社が独自開発した生地もある。吸水性や通気性に優れ、頭皮に負担が少ないよう肌触りがいいのが特長だ。 同会はボランティアがタオル帽子を手作りする取り組みを2008年から継続。延べ約5万9千個を全国のがん診療連携拠点病院に寄贈してきた。同社ブランド管理部の渡辺万由未マネジャーは「手作りに込めた皆さんの心にはかなわないかもしれないが、メーカーとして機能や素材で患者さんを勇気づけたい」と思いを込める。
帽子は1個2300円と3千円(いずれも税別)。県内ではカワトクなどのほか、内野のインターネットショップからも購入できる。
【写真=共同開発したタオル帽子を前に「一人でも多くの人に届けたい」と語る吉島美樹子事務局長(左から3人目)とボランティア】
岩手日報(2014/07/22)
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