岩手県議会本会議開催中の2014年2月27日、子供たちの甲状腺検査を求める請願提出のため、請願5団体で各会派を回り、署名をお願いして、翌28日に県議会事務局に提出しました。現段階(3月15日)では採択されるかどうか定かではありません。県南の子供たちを放射能による健康被害から守るため採択を願うばかりです。提出した請願書より内容を抜粋して以下に掲載いたします。
岩手県南3市町の子供たちの甲状腺検査を求める請願
【請願事項】
岩手県南の一関市、奥州市、平泉町に居住する
子供たちの甲状腺検査を実施すること。
【請願理由】
岩手県南3市町、一関市、奥州市、平泉町は平成23年12月28日、原発事故にかかわる放射性物質汚染対処特措法に基づき、汚染状況重点調査地域に指定されました。福島県は昨年11月12日県民健康調査検討委員会で、原発事故当時18歳以下だった子供たちの甲状腺検査結果を明らかにしました。内容を見ると、この3年間で検査した22万6千人のうち、甲状腺がんやその疑いのある人は59人で、これまでのがん発生統計よりも高い結果となりました。この結果を受け福島県は事故当時、胎児だった子供たちの甲状腺検査を始める事を決めています。
岩手県の汚染状況重点調査地域においても、科学的に被曝の影響と証明する事が難しくとも、いま現に発生している事象を踏まえ、予防医学そして早期発見早期治療という大原則の立場で、岩手の未来を担う将来性豊かな子供たちのために、甲状腺検査の実施を求めるものです。
【請願団体】
放射線被曝から子どもを守る会・いわて:会長 菅原和博
子どもたちの未来を考えよう平泉の会:会長 遠藤セツ子
放射能から子どもを守る岩手県南宮城県北の会:会長 菅原佐喜雄
岩手ホスピスの会:代表 川守田裕司
三陸の海を放射能から守る岩手の会:世話人 永田文夫