「岩手県がん条例」-患者と家族の声を届けよう

2013年12月31日

 

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全国に広がるがん条例制定の動きが岩手にも波及してきました。岩手県議会「がん対策に関する条例検討会」は岩手県がん

対策推進条例の2013年度中の策定を目指しています。すでに全国では過半数の24県にがん条例が制定されています。

 

がん条例が制定されると、

        1.行政の姿勢が変わり、積極的にがん対策に関わるきっかけとなった(島根県)

2.がん対策予算の大幅増額(島根県)

    3.予算が増える中で、医療現場にもその恩恵が及び、医療機関を対象とした新規予算項目が並んだ(島根県)

4.患者主導で条例が制定された結果、患者の支援にも良い効果があった。(島根県)

5.がん対策の08年度予算は9600万円だったのに対し、条例が制定された09年度はおよそ17000万円に増額。(奈良県)

        などのメリットが見られます。(日経がんナビより)

 

岩手ホスピスの会では12月1・15・21日の三日間、盛岡市近郊の商業施設内で道行く人に、「県のがん条例に患者と家族の声が反映されるよう、がん対策推進条例素案についてあなたの意見を県に提出しましょう」と呼びかけました。一人でも多くの方に条例内容についての意見を述べてもらいたいと願い取り組みました。

なぜならがんは今や誰にとっても他人事ではなく、一人ひとりが主体的にかかわって行かねばならないことだと思うからです。足をとめた方々は患者・家族などそれぞれの立場からがん条例に望むものを考え、アンケートに書き込んでいました。

*私たち岩手ホスピスの会は、岩手の緩和ケア医療の促進の詳細な条文化を求め、

県議会に要望しました。

1.緩和ケア医療の推進のため、がん診療連携拠点病院等とそれ以外の医療機関との間の連携協力体制の強化に関する支援

2.緩和ケアに関する専門的知識及び技能を有する医療・福祉従事者の育成および確保並びに当該医療従事者に対する研修の機会の確保に関する支援

3.地域別の均衡に配慮した緩和ケアに係る病床の確保に関する支援

4.在宅での緩和ケア医療の推進に関する支援....etc