同院は新幹線水沢江刺駅のすぐそばの小高い山上にあり、当日は病院長の及川司先生、ホスピス医の菊池俊弘先生、ホスピス病棟の佐藤裕子看護師長が迎えてくださいました。
同ホスピスは病室の窓から見える美しい景観を確保するため、5階と6階に10床ずつ病室を分けるという珍しい作りでした。
ちょうど先週、七夕(しちせき)の会と名付けられた、同ホスピスで亡くなられた方の遺族会が行われ、約20人が集まり故人の思い出を忍んだそうです。
屋上にはボランティアさんと看護師さんで手入れをしている菜園があり、患者さんによっては症状が軽快すればいったん退院して自宅療養する場合もあり、そのようなときは訪問診療も行っているそうです。
エンゼルケア(亡くなられた方を、人生の最期にふさわしい姿に整えるため、化粧を施したり、闘病の跡や傷口をカバーしたりすること。亡くなられた方の尊厳を守る処置であるとともに、残された家族のグリーフワークの1つとして重視されつつある)にも力を入れているそうです。
今認知症の患者さんが増えており、そのような患者さんには看護側がつききりにならなければならない場合があり、認知症、脳腫瘍、意識のない方等の受け入れをどうするかが今後の課題ということでした。
また、同院ではホスピス、緩和ケアについて地域の方々に知ってもらうため年2回の講演会を開催しているそうです。
社団医療法人敬愛会 美山病院緩和ケア病棟:岩手県奥州市水沢区羽田町字水無沢495?2
電話0197?24?2141 ☆緩和ケア病床20床/総病床248床 緩和ケア病棟開設:2011年4月