陸前高田市の「高田タオル帽子の会」(菊池裕子代表)は、がん患者向けにタオル帽子作りに励んでいる。被災地支援に訪れた岩手ホスピスの会(盛岡市、川守田裕司代表)の協力を受け、被災地から一針一針に思いを込める。24日は奉仕団体の寄付を受け、さらなる活動の継続を誓った。
同日は、陸前高田市竹駒町の壺の沢公民館で、国際ソロプチミスト大船渡(渕上栄子会長)から寄付金10万円を受け取った。
菊池代表(51)は「患者の方が、少しでも明るくなってもらえるように、一針一針に気持ちを込めている。寄付金を有効に活用したい」と決意した。
タオル帽子は、がん治療の抗がん剤の影響で脱毛する患者を支える活動。参加女性にも親族をがんで亡くした人がおり、患者の気持ちに寄り添うように手縫いの温もりを大切にしている。同市竹駒町の女性(67)は「震災で多くの人が亡くなった。集まって活動することは、生きている人が元気でいる証し。かぶる人を想像して作っている」と仲間の思いを代弁する。
【写真=タオル帽子作りに励む高田タオル帽子の会と寄付金を贈った国際ソロプチミスト大船渡の会員】岩手日報(2013/02/25)