シャポーIWATEプロジェクトレポート
(タオル帽子被災地支援共同プロジェクト)
東日本大震災からもうすぐ2年が過ぎようとしています。
津波で家族を流された沿岸部に住んでいた多くの方々。
原発被災で県外に難民となって逃れた16万人の方々。
みなさんにとって震災以降の日々は、いかにつらい2年間だったかと思われます。
「復興」「絆」・・・etc 。
国は耳触りのよいことばかり言って、これまで一体どれだけのことをしてくれたでしょうか。
この2年間、私たちホスピスの会もそれぞれ仕事の傍ら、できる限り被災地に出向き、ささやかながら一生懸命支援してきましたが、結局のところ被災した方々自身が自力で立ち上がって行くことが大切、ということを知った気がします。
「被災した方たちに、自ら生きる希望を持ってもらいたい」
その願いに今回ひとつ花が咲きました。
自ら、皆でタオル帽子を作って、必要とするがん患者さんに届けたい!というグループが現れたのです。
菊池裕子さんをリーダーとする陸前高田市壼の沢地区20人の方たちです。皆で炊き出しをしたお礼に、と元気な体操を披露してくれました。
被災地に咲いた小さな小さな花ですが、大輪になることを願い、これからも被災地の方たちに寄り添った活動を続けて行きたいと思います。
2012.11.26 東海新報より