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国・県・東電は、この1年2か月もの間何をしてきたのでしょうか。
先へ進まず将来が見えないのは私だけでしょうか。
福島はいまだに中間貯蔵施設の設置場所が決まっていません。
中間貯蔵ではなく、福島を最終処分場として、
国は責任を持って該当する町村と話し合いをしなければ、
後々にこのことが日本中でもめることになると思います。
故郷くらいいいところはないとわかっていて、この ことを口にするのは惨めすぎます。
しかし1日でも早く、戻れないということを住民に知らせて、
次のステップへ進むという決断が必要だと思います。
先の見えない不安、絶望で自ら命を絶つ人がいます。
これから、いくつの命の火が消えるのでしょう。
いくつ家庭が崩壊するのでしょう。とても悲しいことです。
東電は加害者です。加害者が被害者の命の値段を決めるのは、
どう考えても間違っていると思います。
また、平成24年11月30日までを賠償の対象期間と、
月日を区切るのも間違っています。
あの時福島に居住していた人たち、いや福島だけではありません。
放射線で苦しめられているすべての国民に東電は賠償する責任があります。
夕刻になると、白と緑色のコンテナを積んで
「がんばろう東北」の文字
山のように積まれたがれきが今後、何千何万回と福島を通過するのでしょうか。
両県の放射線量は、自然界から出る数値と同じと聞いております。一日も早い復興のためにも、岩手・宮城のがれきの受け入れを他県の方々に協力をお願いしたいです。
がれきの山がなくなったとき、きっと人々の心に感謝と温かい気持ちが広がるはずです。
福島はいまだに中間貯蔵施設の場所が決まりません。除染で出たごみは、各家庭の敷地内に保管とのことです。一軒が除染しても、周りの足並みがそろわないと意味がありません。私も庭先に小さな花壇を作って花木を育てています。除染の時には、これも処分の対象となります。楽しませてくれた花木をなかなか捨てられません。私の住む町は平成25年度に除染の計画です。
今年の春もまた、見る人のいない町できれいに桜が咲きました。
福島県には桜の名所がたくさんあります。
たとえば三春町の滝桜、
浜通りの富岡町にある夜の森公園の桜並木など、それは見事な桜です。
夜の森は避難区域で住民は戻れません。
住民の帰りを静かに待ちながら満開に咲いたとの報道がありましたが、
どこかさみしく悲しげに映りました。
帰れぬ町村に住民を戻そうと、国や県は動いています。
除染を行い生活に必要なインフラの整備をして、
戻れる環境を整えてからの話であり、
国や県と住民の間にズレがあるように思います。
東電に一言言いたい、
「知らん顔してないで最後まで責任と真心を持って
事故処理をしてください」と。
現場で働く人たちが命がけで仕事をしていることを
福島県民はわかっています。
それだけに、東電本社などの対応が報道されたときなど、
いらだちを抑えられません。
福島が一歩踏み出すためには、どのようにあるべきかを
国、東電、県はよく考えてほしいと思っています。
福島の子供たちが放射能のモルモットになりませんように、
のちに最終処分場が六ケ所村でありませんように祈っております。