被災地サロン報告4月7日

2012年4月21日

被災地サロン報告

 

報告者 事務局長 吉島美樹子

2012年4月7日(土)晴

【訪問先】岩手県:宮古市

近内雇用促進住宅(40世帯・100名程度)

 

【ボランティア内容】

タオル帽子づくり&お茶っこ会

持参物資(タオル類、衣料、卵)お汁粉、コーヒー、お菓子 

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【ボランティアの様子】

 

宮古市には昨年7月の猛暑の時に訪問して以来の訪問です。

今回の訪問先は、雇用促進住宅に入居した被災者の方との「タオル帽子づくり」に来ました。被災地の仮設お茶っこ会は、どこの地区でも定番になりました。ただ、集まってお茶をするだけではなく、手仕事があればいいとのお話からタオルで作る帽子が依頼を受けました。

被災地支援を始めてからちょうど一年を迎えます。自分達が作ったタオル帽子を炊き出しの横で配布した時に「いつの日か、みんなとここでタオル帽子づくりがしたい」強く思いました。その思いを胸に変わりゆく現地に通い、みつめ、寄り添ってきました。その思いが叶います。

しかし、来るまで私もボランティアも口には出しませんが不安でいっぱいでした。何人来て下さるだろう?こんな状況の時に、帽子づくりなんて受け入れてもらえるのだろうか?

私たちの事をどう思うのか?そんな、取り越し苦労をかき消すように誰もいない集会場にどんどん人が集まり、無心に縫い始めるみなさん。固かった表情が、帽子が出来上がった時にパット明るく変わる!「出来たー、かわいい?」集会場は一気にわきあがりました。これがタオル帽子マジック!帽子が出来上がった方には、もれなく同伴した看護師による血圧測定となんでも相談の特典付きです。吉島ご自慢の「豆腐入りお汁粉」は大好評!

香り立つコーヒーでお話も弾みます。

参加者には、抗がん剤治療中の方もおり、「これカツラなの。再発。震災後、盛岡までいけないので地元で治療をしているの。以前、タオル帽子をもらったから今日は自分で作れて最高?」ありがとう、ありがとうと何度も手を握ってくれた。

「お汁粉とてもおいしかった。お礼に今年浜で取れた、貴重なまつも、あげるから」とお部屋に戻り見送りの車まで来て持たせてくれた。

集合写真では、「握った手離さないでね?」との声に、思わず胸が詰まった。

多くの人々が握っていたはずの手が離れ海へと消えたこの地の上にたち、人の手の暖かさを感じる事の出来る支援に感謝した。

 

被災地ボランティアには、沢山の方から支援を頂き継続しています。ボランティア一同皆様の支援を背に今後も取り組みます。