近年、がん患者の治療と就労、社会参加等の両立を支援し、療養生活の質の向上を図るため医療用ウィッグ購入の費用を一部助成する自治体が全国的に増えてきています。
岩手県では昨年度より、医療用ウィッグの購入費用助成を行う市町村に対して、県から事業費の補助を行う(市町村の補助額の2分の一を県が補助)のでぜひ利用して欲しいと呼び掛けており、現在、県内33の市町村のうち16市町村が医療用ウィッグ購入費用の助成を行っております。
まだ助成を行っていない17市町村に向けて、「ぜひ実施に向けて早期に取り組んでいただければ幸いです」、と各市町村の担当課に文書でお願いしました。。
特に矢巾町、紫波町には近隣にがん患者さんの治療を多く行うがん診療連携拠点病院である岩手医科大学附属病院があり、矢巾町、紫波町に在住するがん患者さんとご家族のためにぜひ実施に向けて早期に取り組んでいただきたいと強調しました。
コロナ禍で医療現場も行政サービスも疲弊されていることは重々承知しておりますが、私たちがん患者会としましては、一人でも多くの岩手県民が費用助成を受け、安心して毎日を送れるよう願い、一日も早い購入費用助成のご検討を願っております。