早いのか遅いのか震災から1年7カ月が過ぎようとしています。
震災直後、多くの人々が過酷な状況の被災地へ思いを寄せ支援し足を運んだ事でしょう。笹原さんもそのおひとりでした。
津波で損傷した遺体の傷をボランティアで修復。お顔、髪の汚れや傷口を埋めマッサージで硬直を解きお辛かった表情に「笑いじわ」を探り出す。生前に近いお顔にもどしご家族に最後のお別れの時間をととのえる。遺族の思いに寄り添う活動は、残された家族の苦しみを救い、苦しみを背負いながら今後生き抜かなければいけない一歩を暖かく見守っているようです。
笹原さんのお仕事は、人の死と向き合う辛い作業ではありますが、遺族の心のケアに大きく関わり、悲しみを癒すグリーフケアへとつながっている事を強く感じました。
「震災・死・被災地」現地の復興も、こころの復興もまだまだ時間が必要です。