総会記念講演会「地域の少子高齢化、医療、介護の未来をデータにより予測する」

2020年4月18日

盛岡市社会福祉協議会地域福祉課生活支援コーディネーター 


佐々木裕美さん


急速な少子高齢化に伴い、日本、そして岩手でも今後医療介護需要の増大が懸念されており、岩手県では病院のベッド数不足に対応するため、在宅医療等の体制整備に取り組んでいます。

一方、全国の社会福祉協議会では今後の超高齢社会に対応するために、各地域の町内会単位で、高齢者を近隣住民や町内会内にある福祉施設、企業等が支える体制作りに取り組んでいますが、厳しい現実があるようです。

盛岡市において地域の支え合い体制作りに取り組んでおられる佐々木裕美さんに、迫りくる2025年の地域の状況を予測していただきました。

2025年、盛岡市では団塊の世代が約84千人を超えると予想されており、高齢人口が30%に到達すると見込まれている。(7%⇒「高齢社会」、14%⇒「高齢社会」、21%⇒「超高齢社会」)


2025年、上記のように後期高齢者が急増する一方で、若い世代が減少、少子高齢化はさらに加速。それによる労働力の低下⇒経済成長率が鈍化⇒減収⇒社会保障費不足


2025年、医療従事者の不足:看護職員は地域により、約6万人?27万人不足    医療保険給付費の増加(厚生労働省推計)2015年⇒39.5兆円 2025年⇒54兆円 約1.3倍に増加


 岩手県における介護人材の不足(厚生労働省推計)

介護人材の需要見込み

29,775

介護人材の供給見込み

24,851

需給ギャップ

4924

介護が必要な「要介護者」なのに施設に入所できない、適切な介護サービスを受けられないと予測される)




国民医療費 2000年:30.1兆円⇒2025年:52.3兆円

       後期高齢者医療費   2000年:11.2兆円⇒2025年:24.1兆円


2025年問題解決に向けた取り組み

1.地域包括ケアシステムの構築 2.医療・介護制度の改革


3.病院から在宅医療へ4.人手不足の解消          5年後、わたしたちのまちは、どうなっているで

しょうか?どんな地域だったらよいか、まずはそこから、一緒に考えてみませんか。とにかく危機感を持って語

り合いましょう。