最期まで食べる楽しみを  がん患者さんのための栄養講座開催

2016年8月13日

P1010564.jpg730日(土)盛岡市総合福祉センターで「がん患者さんのための栄養講座」を開催し、胆沢病院栄養サポートチーム専従管理栄養士・がん病態栄養専門管理栄養士の蛇口真理子さんが「最期まで食べる楽しみを 一般病棟での緩和ケアの取組み」と題して講演しました。

がん診療連携拠点病院では緩和ケアチームが設置されており、患者さん・ご家族の相談に対応しているそうです。

また、患者サロンや医療相談等も行っていて、病院によっては、かかりつけの病院ではなくても利用できる場合もあるそうです。(その際の利用窓口は各病院の地域医療福祉連携室)

また、これまで栄養士として終末期の患者さんの食事に関わった例をいくつも挙げ、何も飲めなくなっていた人に、好きなビールを飲ませたら食欲が出てきて病状が好転して退院した例や、様々なエピソードから、終末期の患者さん一人ひとりの食事のケアがどんなに大切かを伝え多くの聴衆に感銘を与えました。


今回は特別ゲストとして盛岡二高家庭クラブの菅原亜美さん他
3名を招き、「減塩・カルシウムアップの実践報告」と題して講演していただきました。菅原さんらは岩手県が脳卒中全国ワースト1位から脱却するために、様々な減塩レシピに取り組んできたこれまでの活動や、一生を通じて欠かせないカルシウムUPについても報告しました。


減塩レシピ紹介

ミルクひっつみ

(塩分相当量1.3g

〈材料〉  薄力粉...200g 牛乳...300mL

          水...50mL サバの水煮...2缶

     干し椎茸のもどし汁...1200mL

     キャベツ...1/4玉 にんじん...1本   

長ネギ...1本 トマト...2個 

しめじ...50g 酒...大さじ1

     生しょうが(すりおろし)...1かけ

     白味噌...小さじ2  塩...小さじ1

〈作り方〉1 牛乳と水各50mLをあたため、薄力粉に入れ、

       耳たぶ程度のかたさになるまでこねる。

     2 1にラップをして寝かせる。

     3 野菜を食べやすい大きさに切る。

     4 干し椎茸のもどし汁、サバの水煮(汁ごと)、トマト以外の野菜、しめじを鍋に

       入れ、沸騰させる。

     5 寝かせていた生地を薄くのばしながら、4にちぎって入れる。

     6 酒、しょうが、白味噌、塩を入れ、味を整える。

     7 牛乳250mL、トマトを入れ、一煮立ちさせて完成

                        (レシピアドバイザー:管理栄養士 臼井名津子氏)