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岩手ホスピスの会最新活動

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岩手県がん対策推進協議会参加(2015年5月28日)

 

17回岩手県がん対策推進協議会は5月28日盛岡市内で開催され、昨年度のがん対策の取組状況や新年度の取組について関係団体からの報告がありました。新年度のがん対策の取組について、当会を代表して佐々木順子幹事は以下の通り意見を述べました。

 

岩手県では緩和ケア病棟がこの10年間でゼロから六ヶ所まで増加し、ホスピス、緩和ケアの理解が広がっており大変喜ばしいこと。未だホスピスのない県北部や沿岸部にもぜひ設置が望まれること

一人一人がその人の願いに沿った終末期を迎えられるように患者家族の立場からの終末期の意思表明書の重要性を県民の皆様に知っていただき、岩手の終末期医療に役立てていただきたいこと。

 

これに対して岩手県立病院の院長先生より以下の意見が述べられました。

「これから高齢者が増えるので全てのところに同じようにホスピスが必要かというとそうではなくて、ホスピスの代わりになるような受け皿を考えるべきだ。昔と違って施設でも大分看取りをやってくれていますので、そういったところで、ホスピス、緩和ケアの研修も受けて頂いていますので、かなりレベルは上がっています。そういうところをうまく利用してやっていくのが現実的だと考えます」

先生のご意見はこれからのホスピス、緩和ケアを考える当会にとって非常に重要な示唆となりました。

昔と違って施設でも大分看取りをやってくれているという情報も初めて得ることが出来ました。

もう少し具体的にどのような施設でどのように看取りが行われているのか知りたいと思います。また、県担当課ではこのことについてどの程度把握されているかぜひお伺いしようと思っております。また、そのような施設では緩和ケアの研修も沢山行われ、レベルもかなり上がっているということも、大変喜ばしいことでぜひ実状を教えていただきたいと思っております。

 また、もう一点重要なことは、施設では今後看取りをやってくれるところが増加するのかもしれませんが、高齢者ではなくてもがん末期を迎えられる方も少なからずおられます。このような方々にどう対処していくのかも教えていただきたいと思います。

 

 

 タオル帽子活動が社会ボランティア賞を受賞」


公益法人・国際ソロプチミスト日本財団から、当会の吉島美樹子事務局長に、2012年度「社会ボランティア賞」がおくられ、2012年11月に札幌で授賞式が行われ参加しました。

同賞は、地域密着型のボランティアを継続的に行っている個人や団体に贈られ、5年前から取り組んでいる、がん患者さんへむけたタオル帽子活動が大きく評価されたものです。吉島事務局長は受賞の喜びを「ボランティア活動は一人でできるものでもなく一日で成果がでるものでもありません。ご協力いただく多くの方々の代表者として受賞したもので、みんな

で喜びたいと思います。これを励みに活動がより一層広がることを願います」と語りました。

 

 

 

岩手ホスピスの会2011年度総会開催

saisin_1.jpg岩手ホスピスの会2011年度総会は2012年2月18日開催され、新年度の事業計画として

  1. がん患者とその家族を様々な角度からサポートする
    ※脱毛に悩む患者さんのためにタオル帽子活動                      
    ※患者さんを支援するイベント開催(がんを語る会、栄養講座、笑いの会、交流会、患者遺族の語り合いの会)
    ※がんなんでも電話相談「がん相談ホットライン」活動

  2. 全国関連団体への積極的活動協力を行い相互の情報交換を深め、岩手と日本のがん医療・緩和ケアの推進をはかる。
  3. 設置された各ホスピスへの見守りとボランティア協力
    ※一般の方への岩手県内ホスピスの啓蒙のため、県内ホスピス支援イベント開催
    ※岩手県内各ホスピスの定期的な現状調査 ―が提案・承認され、新年度役員が以下の通り選出されました。


《新年度役員》

代表:川守田裕司

副代表:伊藤ヨシ子

事務局長:吉島美樹子

会計:池乗育代、細川恵美子

監査:佐々木美穂子、菊地克昌

幹事:佐々木順子、浅田京子、菊池利子、相馬一二三、佐々木弥生、蛇口真理子


また、当日は総会記念講演として―永遠の今(いのち)を生きるーと題して真宗大谷派碧祥寺副住職、特養ホーム光寿苑副苑長の太田宣承さんからお話をいただきました。笑いあり涙あり、人間の生と死のエッセンスがギュッと詰まったようなお話で、多くの方々が感銘を受け聞き入っていました。



岩手県がん対策推進協議会に患者関係委員として参加


第10回岩手県がん対策推進協議会(主催:岩手県)が2012年2月14日、盛岡市エスポワール岩手で開催され、岩手ホスピスの会も患者関係委員として参加しました。

  1. 国のがん対策計画の動向についての紹介
  2. 2012年度は県がん対策推進計画策定年のため、策定スケジュールの紹介
  3. 2012年度県事業予算の状況などについて、県の担当課(医療国保課、長寿社会課)から報告がありました。当会からは、「昨年3月11日の震災後まもなく被災地に入って、ささやかながら支援活動をしてきたが、避難所や仮設住宅でがん患者さんに出会うことはほとんどなかった。これは県内の県立病院同士が互いに連携して患者さんを内陸の病院に搬送したからなのでしょうか?と質問したところ「その通りです」という返答をいただきました。

    その他、「脱毛に悩む患者さんにタオル帽子を知って役立ててもらうため、岩手県内各病院でタオル帽子リーフレット(当会作成)の取り扱いにご協力いただきたい」など、当会からがん対策推進協議会への要望4項目を携えて会議に臨みましたが、1時間半という限られた会議時間で、まもなく時間切れ会議終了となり発言できませんでした。
    今後充分な会議時間を確保していただくよう要望しました。


在宅医療連携拠点事業に係る行政との意見交換会に参加


saisin_2.jpg在宅医療連携拠点事業に係る行政との意見交換会(主催:在宅医療連携拠点事業所・チームもりおか)が、2012年2月22日、盛岡市アイーナで開催され、患者家族の会として岩手ホスピスの会から3名参加し、当会から盛岡市担当課に、?軽度者に対する福祉用具貸与の手続きに現状では大変時間がかかっており、末期がん患者さんのニーズに対応できていないので、できるだけ手続きの迅速化をお願いしたい、など8項目の要望を行いました。